横浜の土木遺産「北仲通大岡川下水口」

⑥名所旧跡史跡

関内外国人居留地一帯には、横浜の下水道の発祥として明治初年、英国人技師ブラントンの計画により陶管下水道が敷設されていたが、明治14年(1881)から煉瓦造に改める工事が三田善太郎の設計により着手された。幹線は大・中・小のコンクリートを巻いた煉瓦造卵型管で、要所に煉瓦造のマンホールや洗浄桝、人造石による雨水桝やお吸い物桝が設置された。これらの施設のうち、中下水にあたる煉瓦造卵形管は中区山下町内の各所で発見されている。この下水口も明治14年(1881)から着手された、関内石造下水の排水口と判断される。

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